ゴー宣DOJO

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泉美木蘭
2024.11.1 11:12

世界に「男尊女卑したい!」を訴える日本

国連の女性差別撤廃条約、当然のようにアメリカが幅をきかせているのかと思っていたから、昨日のトッキーのブログで、アメリカが批准していないと知って、そうだったのかと驚いた。

世界に向かって
「男尊女卑したいんじゃ! したすぎるんじゃ! やかましいわ!」
と訴えまくる日本の癌みたいな男尊女卑の人間たち、どうせアメリカ大好きちゃんなんだろうから、条約抜けるぞと騒いでみろよという話だ。

それをやる勇気はないから、皇室は特別なんだぞと言って、自分のおぞましい「男尊女卑したさ」の中に隔離して閉じ込めようとする。何様なんだ。

「自分は皇室のことを勝手に決められるぞという不敬」
「条約わかってません状態」
「女性差別したい宣言」
三重にみっともなくて恥ずかしい。

しかも、着物の女性がそれ言うの、ホントに迷惑だからやめてほしい。

やっぱり日本人って、「条約」も「憲法」も、まるで理解できない人がほとんどなんじゃないだろうか…とも思えてしまった。

東アジアの国々を眺めれば、カンボジアもタイもブータンも、王位継承権は女子にもあって、いまのところ男子が続いているようでも、その時が来れば女王が誕生するという法的な仕組みがすでにできている。

そんな中で、日本の男尊女卑したい人々が「男系男子に限定している立憲君主国があったぞ!」と見つけてきたのが、リヒテンシュタイン。

「リヒテンシュタイン公爵家の女性は、結婚しても公女の身分を保持し、その夫や子供は公族にはならない仕組みだ。参考になる!」
「しかも、男系男子が途絶えたら、養子を迎える制度だ。参考になる!」

アホなのかと。
リヒテンシュタインの公爵位継承は、世界屈指の大富豪リヒテンシュタイン家が持つ莫大な財産の相続人を誰にするのかという話であって、そもそも、リヒテンシュタイン家の家内法で決められる。
養子を迎える時だってそう。当主が決めるのだ。考えてみれば当たり前だろう、養子を迎えるなんて、その家にとって重大な話なんだから。
この国を参考にするのなら、「皇室典範を家内法にするのはどうか」という案が出なければおかしい。

ほかの立憲君主国はといえば、ヨルダン、クウェート、バーレーン、モロッコ、法的に一夫多妻制が許されるイスラム教国ばかり。
自民党の政治家たちは、

「ヨルダンやクウェートが参考になる!」
「日本も一夫多妻のイスラム教国を参考にして、側室制度を復活させよう!」

と言えるのか?
一番重要な部分を隠して、ただ「男尊女卑したい!」という感情だけに固執し、世界に向かってその恥を堂々と晒しまくる。
それが日本の男尊女卑。日本の政治家。
いい加減にせい!

明日は、いよいよ広島DOJO。
明日の午前中の新幹線で行く予定をしていたけれど、どうも台風の影響で山陽新幹線山口~広島間の運行が危ういかも? との話なので、念のため、急遽、いまから広島へ行くことにしました。宿があってよかった。
明日は、よろしくお願いします!

 

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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